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zoom RSS 大河ドラマ『平清盛』第30回『平家納経』

<<   作成日時 : 2012/08/05 19:17   >>

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放送前に急いで前回の感想を更新します。遅い感想すいません。今週の感想ではないので誤解させたらすいません。

基盛の死がとてもあっけなかったです。前の場面での清盛とのやりとりや出かける直前のあいさつのやりとりが比較的あっさりとしていて、ベタな死亡フラグという感じでなかったのと、死ぬ場面を描かず、場面を転換したらもう亡くなっていたという描き方だったので、見ていてまさに突然の死でした。演出意図としてはどうだったのかはわかりませんが、結果的に諸行無常を感じましたね。
渡部さんは苦手な俳優さんでしたが、この大河ではあまり違和感なく見れました。雰囲気は重盛との対比という意味でもはまっていたと思います。いなくなってしまうと淋しいですね。

この回で一番印象深かったのは、やはり崇徳院でしたね。冒頭の穏やかな様子と、経が突き返され息子の死を聞かされた後の狂乱の様子、そして人の心を取り戻した最期、と見ていて心を打たれるものがありました。人として死んだ最期を見たあとは、崇徳院はほんとうにかわいそうだったけれど最後に救いがあってよかったなとほっとしました。

しかしドラマでの崇徳院にも感動したのですが、もうひとつ、演じている役者の役への愛にも感動しました。演じている井浦新さんは実際に崇徳院がお好きとのことですが、その井浦さんの演技で物語の解釈が変わって見えたように思います。
ドラマでは、清盛らが平家納経を納めに行く航海と崇徳院の狂乱が同時並行で映されていました。崇徳院の恨み怒りが、清盛らが一門の繁栄の願いとともに倒した敗者への鎮魂として納める平家納経を破壊しようとした、という話になっていたと思います。以前父鳥羽院からの和解の証の経を崇徳院が破り、今回崇徳院からの写経を後白河が損ねて突き返し、そして拒絶された怒りによって崇徳院は再び経を破壊しようとしているという構図が考えられます。
そして本来であれば、おそらく西行を導師として清盛の平家納経を納めることへの執念が崇徳院の魂鎮めを果たし無事に経が納められるというふうに見せたかったと思われるのですが、実際の印象では崇徳院の自力救済の物語になっていたように感じました。崇徳院は一旦は怒りのあまり天狗と化し経を沈めようとしていたが、朝になり自力で人の心を取り戻して人として亡くなり、そして経も無事に厳島神社へたどり着いたという印象をうけました。
元は西行・清盛から崇徳院に対する魂鎮めの物語だったのではという推測は、ツイッターで見かけたノベライズとの違いや、実際のドラマ内での西行の存在の浮き方、井浦さんのツイッターでの発言等から思いついたことですが、この推測が合っているなら、崇徳院の自力救済物語に変えたものはやっぱり井浦さんの崇徳院への愛のなせる業としか思えません。
その変更がドラマ全体としてよかったのかどうかというと、そこはいまいち疑問に思います。西行が讃岐の崇徳院の怨念について清盛に知らせたことを、告げ口だと解釈している感想がツイッターで見かけましたが、そういう感想が表れたのは、崇徳院の自力救済物語になったせいで、西行の存在が中途半端になったからだと思いますし。(ちなみに西行が崇徳院の怨念について語った意図ですが、私の解釈は、勝者が敗者の魂を鎮めなければならないと清盛に伝えるため、と思ってます。告げ口解釈はちょっと西行が気の毒です)
それでもこの大河で崇徳院の自力救済物語を、天狗ではなく人間として命を終えた崇徳院を見れたことは、とてもよかったなと思います。
そして見直しのために二度目に見たときには、ドラマ内で天狗伝説を採用されても、それだけにはしたくないという井浦さんの人間崇徳院への愛をまざまざと感じました。

井浦さんについては、NHK高松放送局のサイトやこの前やっていた特番、30回放送中のツイート等見ましたが、ほんっっとに、崇徳院が好きなんですねぇ。
特番でゆかりの場所や品を前にしている様子を見ていると、もう、好きなんだなっていうのがひしひしと伝わってくるというか…。
…というかですね、なんかこう…、あの…、身に覚えがあるようなことをしてるなあ、去年の私も似たようなことしてたなあ、みたいなことを思ってました(笑)。
好きな歴史上の人物のゆかりのものを見ているとああいう振る舞いになりますよねぇぇ。特番中ずーっと、井浦さんの気持ちはわかるぞ、すごくわかるぞと思って見ておりました(笑)。
何回か言いましたけど、井浦さんに崇徳院の役が回ってきたのは絶対に崇徳院のおぼしめしだと思います。愛に裏打ちされた演じる努力と創意工夫が、この大河での崇徳院を作ったと思うと、井浦さんが崇徳院を演じてくれてよかったなあとしみじみ思います。いいものを見させていただきました。ほんとうにありがとうございます&お疲れ様でした。

崇徳院のインパクトに負けてるかもですが、藤原忠通の退場も名残惜しいです。あの嫌味な摂関家のお兄ちゃんがいなくなるのは淋しいです。政での生き残りをかけて、自分の息子と清盛の娘の縁組を決めるところは、したたかな貴族を思わせました。

平家納経を職人たちが作る場面はとても本格的で真に迫っていて、さすがNHKだと思いました。NHKじゃないとああいう画面は作れないですね。たまたま正月に録画した平家納経についての番組をようやく先日見たばかりだったので、その記憶とドラマが重なってなお面白かったです。また写経をする場面も面白かったです。書き間違えて目をむいていたのは教盛ですかね、あそこは笑っちゃいました。
正月に江戸東京博物館で実物の平家納経とレプリカを見ましたが、清盛が途中まで写経して残り半分以上は頼盛が書いたのが展示されていたと思います。平家納経は『義経』のときにも芸大の美術館で見ましたけど、何度見ても素晴らしいものだなと思います。

福原の港を思いつくやりとり(「博多を都の近くへ持ってこい」というところ)も面白かったですね。元ネタになるの資料があるのか、脚本家オリジナルなのかわかりませんが、福原の港が作られる理由がわかりやすく面白く伝わって良いと思いました。

なんとか31回の放送前に間に合いました。感想は以上です。ではまた。

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