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zoom RSS 大河ドラマ『平清盛』第23回『叔父を斬る』

<<   作成日時 : 2012/06/17 14:43   >>

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いつもどおりに一週間遅れの感想です。リアルタイムではきれぎれにしか見れなかったので、昨晩改めてちゃんと見ました。思うことはいろいろありますが、特に印象に残ったところについて語りたいと思います。というわけで感想以下どうぞ。

ドラマの展開は、平氏と源氏の様子を交互に映し、それぞれの対比を上手く見せながら刑の言い渡しから斬首までを描いてました。それぞれ印象的な場面はたくさんありましたが、やっぱり一番は忠正叔父さんですね。その中でも、清盛が逃がそうとするのを拒絶する場面や、謝る頼盛をなぐさめる場面もよかったですが、斬首の場面がねえ、もう。斬れませぬと泣き言を言う清盛に斬れと促すところが…。「十万億土の道を〜」と忠正が言いだしたあたりから、涙腺決壊状態で涙、涙でした。
結局清盛は忠正の首を刎ねることができたわけですが、私が見ていて感じたのは、ここでようやくこの叔父と甥はほんとうに身内になれたのかもしれない、特に清盛にとって、ということでした。清盛は自分が忠盛の実子ではないとわかったころから、継母の宗子や叔父の忠正にはどこか遠慮がちなところがあり、それはこの回まで変わらなかったと思います。忠正の首を刎ねるのをためらうのも、無論身内意識ゆえの愛や優しさからであるでしょうが、それ以外に、血がつながらない自分がそういうことをしていいのかと思う気持ちもあったのかもしれません。そういう思いを乗り越えて清盛が忠正の首を刎ねたとき、遠慮の垣も断ち切ったのかなあと。深読みしすぎというか、かなりセンチメンタルすぎる解釈かもしれないですが、そんなことをふと思いました。
このドラマの平忠正は魅力的に描かれていて、個人的にはそれだけでもこのドラマの前半は見る価値があると思いました。私が平家物語周辺の小説・映像作品に詳しくないだけかもしれませんが。演じた豊原さんは今まで私の中ではのだめカンタービレのハリセンだったんですが、これからは忠正叔父さんになりそうです。素敵な忠正を演じてくださってありがとうごさいました。

もちろん源氏側の斬首の描写も泣けました。義朝が為義を斬れなかったのは意外でしたが、このドラマだとありだと思います。父を乗り越えたい気持ちが強すぎたせいで、逆にこのような場になってから父への愛情に気がついて斬れなかったのかな、と。このドラマではヘタレに描かれていた為義は、今回も終始穏やかな口調でしたが、それだけに斬首を促す時だけ見せた気迫に圧倒されました。
このドラマのヘタレ為義さんも憎めなくて好きでした。小日向さんのヘタレな演技に目を離せなかったです。お疲れ様でした。

ドラマでは結局、清盛は忠正を斬ることができて、義朝は為義を斬れなかったですが、この展開は予想外でした。漠然と想像していたのは、どちらもなんとか斬れるか、清盛が予告の言葉のまま斬れないか、だったので。義朝が斬れなかったという話から今後どういう話につながっていくのかなと気になるところです。

忠正と為義がそれぞれ斬られた後、残りの人たちが早く斬ってくれというところ、平氏と源氏で雰囲気こそ正反対でしたが、どちらも妙にリアルで、見ていて辛かったです。大勢の人を斬るとなると一斉にはできないでしょうから、あんなふうに首を斬られるのを待っている人が当然いたわけで…。そういう場の空気が伝わってきて、見る分には辛かったですが、ドラマの場面としてはうまく描いたと思います。

今回はとてもよかったと思いますが、信西の描き方は不満あります。師光との会話場面で泣いてましたが、あまり私は描写としては良いと思いません。清盛との会話でもほんとうは辛いんです、みたいなことを登場人物にはっきり言わせてしまうのは、好みの描写ではないです。内面の葛藤みたいなものはにおわせる程度がいいと思うんですけどね。ただ信西が清盛に恨まれつつ清盛と共闘したいという望みを清盛にはっきり伝えた、という部分が、今後の平治の乱への展開とどうつながるのか、特に平治の乱のとき清盛はどう動くのか、とても気になります。そういう意味では面白いやり方なのかもしれません。

後は時子が滋子に宮中への出仕を命じる場面。女は一門の期待を一身に背負って宮中に出仕するというのがわかりやすく描かれて面白かったです。ああいうのが高じると『堤中納言物語』の「はなだの女御」みたいに、たくさんいる娘たちを片っ端から偉い人のところに仕えさせるという状況になるんだろうなーと。
また、その中で、嫌がる滋子に時子が、そなた一人で生きているのではないと叱責したところ、あれを見て去年の大河を思い出した人は私だけじゃないんじゃないかと思います…。お姫様はいろいろな人に支えられて生きているということが、去年の大河では背景としてきちっと描かれていなかったんですよね。一応勝家との場面等でそういうことを伝える場面はあったけれど、それが他の描写につながってなかったわけで。こういう価値観がちゃんと描かれている今年は、ストレス少なく見ることができてありがたいです。(安易な比較はしちゃいけないと思いつつ、ついね)
ただ一番恋愛結婚に近いのは宮中に出仕することだったんですよね、この時代。そういう意味では出仕したほうがいいよー、滋子ちゃん、とか思ったり。それにしてもこの滋子とあの人がどういうふうにくっついていくのか、展開が気になるところではあります。

あとはまあ、由良さんがんばってるのに旦那の義朝には辛く当られてかわいそうとか、常盤役の子(武井咲さん)は始まる前はいろいろ言われていたけど、かわいい女という役回りという意味で使いどころは間違ってないよねとか、後白河はあいかわらず不気味で面白すぎるとか、細かい感想はいろいろありますが、まあ簡単に。それから我が家の若いのが吉沢悠さん演じる成親をみて「なんでハムテルがここにいるの〜」とか言うので思わず笑ってしまいました。よくあの白塗りでわかったものです。その成親さん、嘘泣きの後の冷ややかな目線が、う、怖っ、と思いましたです。

というわけで、まあなんとか周回遅れにならずに済みました。今夜もちゃんとリアルタイムで見れるかどうかわかりませんが。見れたら良いですけどね。

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