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zoom RSS 大河ドラマ『平清盛』第18回『誕生、後白河帝』

<<   作成日時 : 2012/05/13 02:13   >>

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最近、大河の感想の更新が翌週末で固定されてしまいました。どうしても日曜にじっくり観れないせいなんですけど。
相変わらずの適当かつ無駄に長い感想ですけど、よろしかったらご覧くださいませ。

今回一番印象に残ったのは、雅仁親王と乙前の会話場面ですね。雅仁親王が誰にも必要とされてない捨て宮の鬱屈を乙前にぶちまけたところは、高貴な生まれであるにもかかわらず、ここまでの本音をさらけだせたのは下賤な白拍子だったということで、それまで感じていた親王の孤独感の深さを思わせました。だからこそ乙前が、あなたにも大きな力があるはずというような言葉をかけるところでは、胸にぐっとくるものがありました。とてもいい場面だったと思います。
またその直前、雅仁親王が乙前に今様を歌うようにわがままに命令しているようで実は懇願しているところ、あんなふうに妙に子供っぽく頼むと言われたら、乙前ならずとも思わず引き受けたくなるよなあと思いました。
背景や衣装もよかったです。竹やぶで年齢不詳の白拍子が今様を歌っているところは、都の煌びやかさとは違った、卑賤な場所での非日常的な不思議な空間を感じさせて、いい演出だと思います。
ドラマ始まる前は、松田聖子さんがどんな感じで出るのかとひやひやしてましたが、ふたを開けてみると、雰囲気はとても合ってますね。演技は上手ではないんでしょうが、ゆっくりとしたセリフ回しのおかげで場から浮かなくて、がんばってるなと思います。
松田翔太さんはひねくれた親王としての演技はもちろんいいですが、今様を歌う場面がすごく似合いますね。声がよく通っていて、いい歌い手という感じです。今までも、舞え舞え蝸牛〜とか、我を頼めて来ぬ男〜とか歌ってますが、毎回聞いていて楽しいです。

あとはこの場面に関連してですが、その後の次の帝の決定を待つ場面で、遊びをせんとやの歌に清盛が反応したことに対して、雅仁親王が面白くなさそうな態度になったところが面白かったです。この歌に対する思い入れを独り占めできなくて、やきもち焼いてるのかしらと思いました。

それから鳥羽院の御前会議で次の帝を決める場面。崇徳院との和解を望む鳥羽院に対して、雅仁親王の即位を望む信西と、ともかく崇徳院の血統だけは阻止したい得子が必死になって言いくるめて自分達の言い分を通してしまったのが後味悪いですね。たしかに一度対立した相手に和解のしるしとして権力を譲るのは危険な面もあるので、信西たちの言い分にも一理あります。でも実際は二人とも私利私欲を優先しているのに、鳥羽院には親子の情より天下の安泰を優先しろみたいな論理でせまるのがなんともやりきれません。結局鳥羽院はその言い分に負けてしまうし。崇徳院と教長が気の毒すぎて。
そしてこういうやりとり、堂々巡りの議論から、鳥羽院の主張とそれを受けた信西と得子からの反論、という一連のやりとりがドラマとしてとても面白かったです。
また最初に堂々巡りの議論になってツッコミ入れてる信西がなにげにツボでした(笑)。
ちなみに堂々巡りの議論で名前の挙がった候補者について、忠通が言っていた"仁和寺のもりひと親王"は、雅仁親王の息子の守仁親王で、後に二条天皇になる人です。別の公卿の言っていた"亡き帝の姉のあきこ内親王"は、八条院ワ子内親王で、"亡き帝"近衛天皇と同じく美福門院得子を母とする内親王です。

そして平氏一門の集まりの場面。鳥羽院と崇徳院、どちらにつくかの議論のあとで清盛が出した決断が、鳥羽院と崇徳院に仲良くしてもらう、というのはなかなかいい案だと思いました。結果的には上手くいかなかったですけどね。でも、どちらにも肩入れできない場合、時忠のようにどちらにもいい顔しておくのも一つの手ですが、いっそ仲直りさせちゃえっていうのもありだと思います。この場面も面白かったです。
ちなみに、崇徳院の歌会に出たいと言って忠清につかみかかられた経盛は、平家物語のエピソードで有名な敦盛のお父さんです。だから雅な趣味の軟弱キャラ設定なんだろうと思います(笑)。

残りは簡単に。
家成が今回亡くなったのは驚きました。死没年を確認してなかったせいもありますが、突然病床の場面になって面食らったせいでもあります。直前の鳥羽院との場面では普通だっただけにちょっと唐突だったように思います。
崇徳院の息子の即位を望む様子に後の天狗フラグが立っているようなのが、なんとも気の毒というか薄気味悪いというか。弟の雅仁親王にも、恨み言を言っているときのほうがよかったと言われてしまいますし。最後の大仰な倒れ方もなんといったらいいのやら、入れ込みようが鬼気迫ります。
鎮西八郎為朝が登場しましたけど、かなり迫力ある様子でしたね。この乱暴者の息子のせいで鳥羽院の怒りを買い、職を解かれてしまう為義は気の毒です。とはいえ鬼若に必要以上に手荒な真似するのはあれなんですけど。
忠実と頼長も微妙にもめだしてきました。後の保元の乱でのフラグが立った形になりますね。
近衛帝が今回で崩御してしまいますが、演じているのは北村匠海さんだそうで、病弱な帝役が似合ってました。
その近衛帝の后・藤原呈子役の人の容姿がわりと地味というか正直いうと美人じゃないのが、前から気になってました。伊藤麻実子さんという女優さんだそうですが。大々的に入内したものの、子もなく夫を早くに失う、薄倖なツキのない女性という感じがしますね。

本編の感想は以上です。そしておまけ。土曜の再放送を見たあとに続けて山本耕史さん出演の土スタも観ました。ヤマコーが頼長役でよかったなと改めて思いましたね。今回の大河で平安装束が素敵だと思ったのは、女性では加藤あいさんが一番でしたが、男性では彼です。中井貴一さんが褒めるのも納得いきます。他にも平安時代が舞台のドラマに出て欲しいものです。個人的には在原業平やってくれないかなあと思ってるんですけどね。『うた恋い。』みたいな肉食系男子の業平だったら似合うと思うんですよねー。まあ超個人的なお願いですが。

今度こそ以上です。ではまた、たぶん来週末です。

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内 容 ニックネーム/日時
あまのかるも様
だんだんと佳境に入って来ました。この前の回が、軽めな展開だったのは、重苦しい話が続く中での、息抜きのようなものだったのかな、と思っています。
突然臨終の家成さんは、美福門院とも従兄妹の間柄だったんですね。そんな様子も見せないままフェイドアウトしてしまいましたが(笑)。
後白河帝の今様の師匠である乙前が、祇園女御だったという設定は、面白くて、今後の関わりが楽しみです。しかし、ただでさえややこしい人物関係が、さらに複雑にならないか、少し不安ではあります。「殿上の闇討ち」のように、話の作り変えが、吉と出ると良いのですが。
乙前の「遊びをせんとや」の節回しが、いつものものと、多少異なっていましたが、実際に他とは違う秘伝の今様の歌い方を修めた人物だったよう事を、他でも無い後白河院が書き残していますので、凝った演出(多分)には感心いたしました。
平氏一門の議論で、気になったのが、崇徳院の子重仁親王の乳母が池禅尼であった事が、全く反映されてなかった事です。保元物語にも、一朝事有った場合内裏に召すべき者を、鳥羽院が遺誡として書き出していた中に、「重仁親王は、故刑部卿忠盛の養君にてましませば、清盛は御傅子(めのとご)なれば、」その名は、入って無かったものを、美福門院が、名前が出ていると偽り召し出した逸話があります。この部分は、もう少し通説をふまえた平氏一門の葛藤を、描いても良かったのではないかと思います。
武江
2012/05/14 21:18
武江さま

返信遅くなりまして申し訳ありません。コメントありがとうございます。
いよいよ今週は、というか今日は保元の乱直前みたいですからね。展開は暗くなる一方ですね。
この当時の人間関係は複雑ですから、家成と美福門院の関係だけでなく、ドラマ上では漏れる関係性も多いと思います。そういう意味では祇園女御と乙前を同一人物に設定したのが、ドラマの人間関係にどういう影響が出るかは私も少し不安です。でもいろいろと独自に設定を変えること自体は面白いと思うのも同感です。
あそびをせんとやの節回しが少し変わっていたのは気がつかなかったです。でも武江さんが言うような演出はしているかもしれませんね。このドラマ、今様や和歌の使い方は創意工夫があって面白いですから。
池禅尼が重仁親王の乳母だったことをドラマ内で使っていないことですが、これも複雑すぎて盛り込めなかった関係の一つなんでしょうね。たしかにあったほうが今後の展開でわかりやすくなることもあるだろうし、話もふくらむでしょうが…。ややこしい人間関係のさばき方は難しいところです。
あまのかるも
2012/05/20 19:43

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