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zoom RSS 大河ドラマ『江 〜姫たちの戦国〜』第38回『最強の乳母』

<<   作成日時 : 2011/10/07 23:44   >>

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遅くなりましたが大河ドラマの感想です。
今回もいろいろ言いたいことはあるのですが、忙しいこともあって、うまくまとめる元気が出ないまま、日にちが経ってしまいました。でもさすがに、変に寝かせていてもまとまらないのは変わらないので、記事をあげてしまいます。

まずは秀忠が将軍の位に就くように言い渡されたとき、最初に断っていましたが、そんなことまずありえないわ。秀忠がお断りしますと言ったとき、びっくりして、うわ〜って口から出てしまいましたよ。
実際には、徳川の跡取りである秀忠が、徳川家が天下を取ることに否定的になることなんてないでしょう。将軍の位に就くことを断ることもなかったでしょう。
仮に否定的な態度を取ったとしても、そのときは家康の勘気をこうむって最悪は廃嫡されるだけだと思いますしね。このドラマには秀忠の弟たちはさっぱり出てきませんが、実際にはいっぱいいますからね。そもそも同母弟の忠吉がこのときはまだ生きてるんですよね〜。このドラマでは忠吉くんは存在しないことになってますけどね。関ヶ原にもいなかったしさ。
だからその後で秀忠や江がいろいろ言ってても心には響いてきませんね。

で、秀忠たちが熱海に温泉浸かりに行くってなんですかそれ。これ、現代ドラマなんですか。江戸からほいほい温泉旅行に来れるもんなんですか。あまりの展開につっこみまくっておりました。まあウィキペで調べたら、時期は違えど家康は熱海に来たことがあるらしいですが、それにしてもねえ。いったい脚本家はなにを考えているのかと頭抱えたくなりました。どうしてもムカイリを風呂に入れさせたいのかとかんぐりたくなる展開です。こういう下衆のかんぐりをしたくなるような展開やめてください、ほんとに。

そして秀忠と江が、泰平の世にするために、秀忠が二代将軍になることを決めていましたが、なんだかよくわからない論理でしたねぇ。秀頼だっていつかは大人になるわけで、幼君を守るという選択が泰平の世のさまたげになるとはとうてい思えないのですが。ずいぶん無茶な展開だと思います。自分たちに都合よく考えているだけにしか見えないのに、脚本家の意図は平和を願う立派な人たちと描きたいのだろうと思うとため息がでます。

先ほど書いたように実際にはおそらく、秀忠は徳川家が天下を取ることに否定的になることはなかったと思います。男ですから。上手くいくかどうかで不安や迷いがあったとしても天下取り自体は否定しなかったでしょうね。
問題は江ですね。婚家が養家の天下を簒奪しようとしていることに対して、肯定的に捉えていたとしても否定的に考えていたとしても、女の身ではどうすることもできなかったでしょう。否定的に思っていた場合でも、せいぜい茶々に手紙を書いて前もって知らせるぐらいしかできなかったのではないでしょうか。あるいは秀頼は将来関白になる等と言われて丸め込まれたかもしれません。それに秀吉死後は豊臣家の威光は弱まりつつあり、その弱めようとしている張本人の家に嫁いでいる状況で、婚家を出て養家に戻る選択肢は難しかったのではないかと思います。不安になりつつ現状を受け入れるしかないという感じだったと推測します。

秀忠の将軍就任を聞いたときの茶々の激怒っぷりは迫力ありましたね。さすが宮沢さんと思いました。かっこよかったです。
私は関東者で豊臣よりは徳川なんで、秀頼の天下に執着する茶々という設定はあんまり好きではないし、支持もできないですが、宮沢りえさん扮するお茶々さんが凛々しくも魅力的だと思うことまでは否定できないです。

そしてついに春日局こと斎藤福が登場しました。
まず私の考えについて説明しないといけないだろうなと思います。
私は、家光と忠長の跡継ぎ問題がなかったという立場ですから、江と福の争いも当然なしです。江と福が対立していたとはまったく思っていません。ふつうの女主人と女房という関係以外のものはなかったでしょう。争ってもいないし、ましてや憎みあっていたなんてとんでもないと思ってます。

そういう意見の持ち主としては、今回のドラマは「またいつもの展開かあ、つまんねー」という感想しかないです。思いっきりしらけた気分で見ていました。
今回江と福をもめさせる要素・理由として何を持ち出すのかと思ってましたが、息子を取られた&豊臣秀吉が憎い、という手でした。たしか原作も同じだったと思います。
まず息子を取られた、ですが、私の感想としては大姥局のお叱りの言葉が代弁してくれてます。実際は乳母が育てるのが当たり前だからわがまま言うな、ですね。この当時は乳母がいるのが当たり前なんで、自分の手で育てたいとかはありえないです。江の現代人っぷりにうんざりします。
そして福が秀吉が憎いと言ったことについて。ドラマ内で江が秀吉を猿呼ばわりしていたのをず〜っと見てきたので、福にそう言われたら「私も猿なんか大嫌い」と言い返せばいいんじゃないのかと思ってしまいました。たぶん脚本家の中では、秀吉の死の直前の会話で、江の秀吉に対する負の感情はきれいさっぱりなくなったと思っているんでしょうが、視聴者として、ずっと見せ付けられてきたものをきれいさっぱり忘れろと言われても困ります。
ちなみに史実だと、福の夫の稲葉正成は小早川秀秋の家老だったわけで、秀吉その人は憎かったかもしれませんがその係累まで憎んでいたら身が持たないと思います。それに竹千代は江の息子なんだから、その論理は成り立たないですよね。
このドラマでは変にお福さんが悪者にされてるようで気の毒に思います。ふつうに忠義者の乳母じゃだめなんですかね。たまには江と福がなごやかな関係の物語を見てみたいですけど、無理なんでしょうねぇ。みんなバトルもののほうが好きでしょうからね。
ドラマが終わった後で家族から、あんな言い草や態度でクビにならないのかと聞かれましたが、ふつうはクビになるに決まってると答えておきました。正直言って、ドラマはやりすぎだと思います。ここまで面倒な関係にして最後にどうまとめるのか、いやまとめるつもりがあるのか不安になります。
ついでに江と春日局の対立も後世の創作だというのも強く主張しておきました。
いろいろな創作物で、江と福の仲が悪い理由を見てきましたが、今回は下手な嘘の部類に入る感じです。もう少し上手い嘘がつけないのかなと思ってしまいました。

感想は以上です。細かいところまで言っていたらほんとにきりがないので、このぐらいにしておきます。

いただいたコメントの承認及び返信は明日以降になります。すいません。いつも読んでくださってありがとうございます。

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コメント(4件)

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あまのかるも様
この回は、ファンタジー路線が一変して、サイコスリラー路線となった印象を受けました。随分昔に観たハリウッドの「ゆりかごを揺らす手」にオマージュを捧げて…、みたいな。ベビーシッターが、夫の復讐を期すストーカー、というストーリーでしたが、念頭に有るんじゃないかな〜。一応乳母もベビーシッターだ、という軽い考えで。
昨日の回では、時の経過が急に早くなりましたが、終わり頃、もう幸松丸が、一説には大間木辺りで、生まれているのでは無いでしょうか?江とまみえる事の無かった人物なので、忠吉、忠輝等と同様、居なかった事として、話が進んで行くような気もします。大姥局も何の素振りも無かったですね。それに、登場させると、話の収拾をつけられないでしょうし。
武江
2011/10/10 16:38
こんにちは

江と福は中途半端に対立するんだなあともやもやしております。今年は家康の伊賀越えに江を同行させちゃったんですから、江と福が初対面で即、意気投合して竹千代に共に愛してゆく方向でもよかったと思います。どうせ何かいても史実通りに描いても「主人公に都合のいい嘘」といわれるんですから。

あと夫婦水入らずの熱海旅行は「オレ、あともう1回由美かおるさん的シーンがあるんだよ」と向井さんが上野さんとの対談の際におっしゃっていたのでいつくるんだろうと身構えてましたら今回でした。ただツイやネットでみると入浴シーンがでてきて実際に喜んでる女性がいるんですよね。こういう反応があるから再度投入したんでしょうけど。入浴場面を過剰に喜ぶツイは同じ女性として読んでたら気持ち悪かったです。

でもよかったところも色々ありますよ!宮沢さんがもう回を重ねるごとに凄みを増しており、北大路さんも老いても尚血気盛んな家康にピッタリで、このお2人が序盤は年齢的に無理があったものの、役年齢と実年齢が重なりあうところが其々の見せ場だからこその配役だった、そう改めて思います。
加えて大賀さん。恥ずかしながら今回の大河で初めて知った俳優さんですが、岸谷秀吉系のお顔なのはもちろん北大路さんとの場面も堂々していてこれからも彼の出演作品はみてみたいと思いました。
そして福を演じる富田さん!私にとっては富田さんは毛利元就で演じた可愛くてそれでいて芯のある元就の正室、美伊のイメージでしたのでギャップにびっくり。でも加賀さんがその美伊付の侍女役だったこともあり10数年の時を経てこのお2人が同じ場面にいる事実がただひたすらに嬉しかったです。
福のキャラクター設定は確かにぶっとんでおりますが、その設定を忠実に演じておられる富田さんは凄いですね。最強、というよりは怪しげな感じがして怖いところが流石です。
KAKA
2011/10/11 11:51
武江さま
こんにちは。
サイコスリラーですか(笑)。たしかに福の最後のセリフは無駄に怖かったです。「ゆりかごを揺らす手」は未見であらすじ読んだだけですが、たしかにベビーシッター≒乳母の設定と逆恨みの女の怖さが似てますね。
でも大河にそういう要素をもってこられても困っちゃいます。ふつうの人間ドラマがなぜ描けないんでしょうね。
幸松くんの誕生、そうですね、時期的には今回の終盤ごろなんでしょうね(でも生まれた場所、大間木村だったんですかね…。個人的にはちょっと疑問を持ってます)。原作だと最後にちょこっと名前が出てくる程度だったと記憶してますが、ドラマはどうなるかわからないです。
あまのかるも
2011/10/16 17:30
KAKAさま
こんにちは。
意外性という意味で江と福を仲良くさせても良かったのにと思うんですけどね。でも脚本家は歴史に詳しくないので、既存イメージから離れてない話しか描けないんだなあと実感しました。「主人公に都合の良い嘘」をついて、江が良い人キャラになる絶好の機会だったのに…。
入浴シーン、ご本人も「由美かおるさん的シーン」などとおっしゃっていたとは。内心あきれてたんですかね。
ネットやツイッターにはいろいろな人がいますから、喜ぶ人がいるのはしかたないんでしょう。私もなんだかなと思いますが。展開に無理がなければ気にならないんですけどね。制作側の志の低い狙い目が当たっていると思うと、なお嫌になります。
宮沢さんや北大路さんの素晴らしい演技が見れるのはいいですよね。ほんとに配役は間違ってなかったと思います。頑張って見ている甲斐がありますよね。
それから太賀さん(こちらでレスしますね)、若いのに良かったですよね。私も今後の活躍ぶりを見たいなあと思いました。
富田さんは役どころはともかくとして、演技はよかったと思います。最後の場面は豹変ぶりがほんとに怖かったです。前に大河で加賀さんと共演していたんですね。やっぱりある程度キャリアがある人は安心して見ていられます。それだけに今回の設定は残念ですね。
あまのかるも
2011/10/16 17:41

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