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zoom RSS 大河ドラマ『江 〜姫たちの戦国〜』第7回『母の再婚』

<<   作成日時 : 2011/05/16 00:57   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 4

18回まで進んでいるというのに、今更7回。すいません。
だいぶ日を置いたので、なんか感想書きにくいです。視聴直後に(かなり怒りながら)途中までは書いてたんですけど、見直すと、うーん、ここまできつく書かなくてもという気持ちもあり、でも言いたいという気持ちもあり……。
一応ドラマを見直して書き直しました。以下がその感想です。多少穏やかになってますが基本はネガティブな感想です。

見直して、やっぱり色々言いたいことは正直あります。特に違和感を感じてしまうのが江の言動なので、それでどうしてもネガティブな感想になってしまうような気がします。
・光秀に対する感情
いくら、以前は好感情を持っていて、謀反について会話をしたからといっても、好きだった伯父を殺したということについて簡単にわりきれるものなんでしょうか。前回の感想でも書いていますが、その辺の葛藤が書かれないので感情移入しにくいです。初の、あんなに嫌っていた伯父を殺した光秀への罵倒のほうがよっぽど共感できます。
・立ち聞き
とりあえず立ち聞きしていたこと自体はいいんです、別に。聖人君子じゃないんだから。立ち聞きがばれても平然としていて、これはまずいっていうそぶりを見せないのが理解できません。その後の三姉妹と市の会話でも立ち聞き自体は叱られないのもよくわかりません。
登場人物が非常識な言動をすること自体ではなく、非常識な言動を非常識であると評価されず、当然またはむしろ良いことと評価されることが見ていてストレスたまります。これならまだ悪役に描かれる(非常識な言動を非常識だと評価される)ほうがましな気がします。

そしてやっぱり江は、脚本家の代弁者に見えます。最初の視聴直後ほどではありませんが。特に正論とか人物評を言わせるときは、そんな感じがします。江の背後に脚本家の顔がちらつくような。感情移入しにくいのはそのせいもあるかもしれません。
書き直す前の感想では私はこんなことを書いてました。
「脚本家が戦国時代に行って歴史上の人物に出会ったら言いたいことを江に言わせている」
「江の行動が基本的に、誰かに出会ってこう言った、こう思ったということしか描写されていない」
「見たいのは、人との出会いや出来事をきっかけにして、江が日々をどのように過ごして、どのように行動して生きていくのか、その辺りで印象的なエピソードがない」
今はだいぶ回が進んでいますが、今もそんな感じなんでしょうか。少しは変わっていっていることを願いたいです。

市と三姉妹の会話は最初の視聴直後よりは楽しめました。特に子役じゃない違和感は時間を置いたせいかあまり感じませんでした。仲がよさそうな家族ですよね。
でも細かい違和感がひっかかって素直に楽しめないのは変わりません。最後の場面、茶々と初が母の再婚に異議を唱えるところで、ふだんおとなしい茶々が反発する部分等共感しつつ、「でも戦国時代の姫がそんなこと言えたかしら」とも思います。それは前も今も変わりません。

さらに書き直し前の感想では、ドラマだけではなく脚本家のコラム連載についても書いてました。
 Webマガジン幻冬舎: 田渕久美子 毎日が大河 第11回 お化け
 http://webmagazine.gentosha.co.jp/taiga/index.html
 (ページの下にあるプルダウンメニューから「第11回 お化け」を見ることができます)
話題にしたいのは、京都訪問記ではなく、後の、大河ドラマについての話の部分についてです。もうすでにこのコラムについてご存知の方もいらっしゃるかもしれません。でもご存知でない方は、私の感想を読む前にこちらを読んでからにしてもらえるとありがたいです。先入観を与えるといけないので。

その感想ですが、前のをコピペするのもなんか大げさで恥ずかしいので書き直しました。

歴史物を創作する人への最大の賛辞は、「上手に創作しましたね」ではなく「本当にそんなことがあったんですね」だと思うんですよね。嘘を真実だと信じ込ませる、それが歴史物を創作する上での最大の目的といっても過言ではないでしょう。創作者の歴史解釈も大事ですが、でもやっぱり創作世界の本当らしさがあってこそ、だと思うのです。嘘を真実と思い込むからこそ、それを紹介する創作者の歴史解釈も説得力をもつわけです。
でもこの脚本家の方はそうではないみたいです。たぶん、私の読みがまちがっていなければ、創作者の歴史解釈のほうが、作品世界の本当らしさよりも大事であるかのように思えます。
でも歴史物の創作で大事なのは、当時の人物の行動について、創作者(後世の人間)がどう思ったかではなく、当時のその人物自身がどう思ったかだと思います。当時の人がどう思ったかとは、その行動の動機・目的であり、さらにその背景には当時の思想や価値観があります。それら全体を描くことが世界観を作るということではないでしょうか。そして世界観がしっかり作られているとは、ある人物の行動と思想がその世界の中で矛盾がない状態です。それが本当らしく見えるということだと思います。
作品世界の本当らしさ(当時の人が思ったこと)より、創作者の歴史解釈(今の人が思ったこと)のほうが大事。そういう人が創作したドラマ。この大河ドラマに違和感を覚えるのはある意味当然だろう……と、読んで思いました。

感想は以上です。ドラマの中にいいところがないわけではないのですが、不満は吐き出しておかないとすっきりしないです。
大河の感想の記事、なんとかリアルタイムの回までに追いつきたいです。しばらくかかると思いますが、なんとかする予定でいます。

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
とても丁寧な感想、じっくり読ませていただきました。江に脚本家を感じる部分は私もそうですが多くの方が思っていることではないでしょうか?
正直申し上げて18回目まで放送が終わりまして、あまり変化してはいるようには思えません。変化を感じる方もいるかもしれませんが、何より脚本家の方が原作まで執筆している時点で、彼女の思想が支配する世界観になってしまうのは仕方ないと諦めるしかない気がします。
視聴率もかなり苦戦しているようなので流石にNHKもこのままではまずいと気づいているでしょう。是非とも来年の平清盛では思い切り軌道修正していただき、大河らしい大河を取り戻してもらいたいものですね。
KAKA
2011/05/16 15:20
「作品世界の本当らしさ」という表現、いいですね。私は「嘘としてのリアリティー」と考えていたのですが、より明瞭な言い回しだと思いました。
史実と照らし合わせての意見も多いようですが、私は『江』はドラマ・表現として全くクリエイティブなものを感じません。脚本家の人の考えや解釈が入るのはドラマの醍醐味であると思うのですが、それが絵解きにすぎず、人物や物語から想像させるものがないのが残念です。
ALBA
2011/05/18 00:48
KAKA様

今更の感想を読んでくださってありがとうございました。
やはり江が脚本家とかぶると誰しも思うんですね。
今でもあまり変わってないんですか。期待はしていなかったので、がっかりとまでは言いませんが…。しかたないですね。
私はなんとか無理してでも見ようと思ってますが、たいていの人はつまらなかったら見ないでしょうから、視聴率があまりよくないというのも納得いきます。
今年の大河の状況を踏まえて、来年の大河ドラマは少しは良くなってくれるはずと思ってますが、過剰に期待せず待っていることにします。
あまのかるも
2011/05/19 01:54
ALBA様

私の拙い感想を読んでいただき、また表現がいいと言ってくださりありがとうございます。結局、言いたいことはみな一緒、リアリティを感じないということですよね…。
私も史実と違うことを問題にしてません。たしかに今年の大河は、既存イメージのバリエーションに留まっていて、新鮮味がないように感じます。
「絵解き」ってまさにそうですね。動画で説明している感じです。ドラマに想像力をかきたてるものがあまりありませんね。寂しいことですが。
あまのかるも
2011/05/19 02:04

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