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zoom RSS 大河ドラマ『江 〜姫たちの戦国〜』第2回『父の仇』感想

<<   作成日時 : 2011/01/18 02:33   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 4 / トラックバック 0 / コメント 6

大河ドラマ『江 〜姫たちの戦国〜』第二回の感想でございます。
第二回にして、もう感想のUpが遅れました。すんません。

とりあえず一言でいうと、「よくわかる戦国時代・乱世のならいとは」って感じでしたね。
戦国時代になじみがある人にはつっこみどころもあるでしょうが、あまり詳しくない人には、
昔は大変だな、と十分思わせるような内容だったかと。
そして信長の「おのれを信じよ」は、なんだか現代のネット社会に生きる私たちへの警告の
ような言葉でしたね。あまり自分ばかり信じすぎるのも危険ですが、他人の言説を鵜呑みに
しない、自分で確かめることは大事なことだと私も思います。この辺の信長と江のやりとりは
けっこう面白かったです。

そして、鈴木保奈美さん演じるお市の方にああいうことを言わせるわけですね、あの脚本家は。
「女の戦は生きること」云々は、言わずもがなの言葉だと思います。あのように言われたら
怒る男の人も多いことでしょう。「お前のためにこっちは必死になってやってるのに」みたいな。
それを、あの場面で、お市の方が信長に、鈴木保奈美の顔で言うのですね。
なんか火に油をそそいでますね。
一方、女にとってはある一面真理というか、浮くも沈むもついている男次第なわけです。
女はただひたすら今の状況を受け入れて生きていくしかない。ついている男にしがみついて
いるしかない。その事実に対してどう感じるか、どう表現するかはおくとして、そういう面は
確かにあるでしょう。また個々の女性で見ればしがみつく以上のことをやってのけた人も
いるでしょうが、男と比べたら女のほうが、所属している家によって運命が左右される
割合が高いですから、市は間違ったことを言ってはいません。
しかしある意味真理とは言え、ずいぶん身もふたもない言い方です。しかも市は自分が
今ついている当の男にそう言ってしまうわけで、なんだかなーと思う向きもあるかも
しれません。
でもこの脚本家は、市がなに言っても信長は怒らないんですよ、そういう仲の兄妹なんですよ、
と言いたいんだと思うので、ツッコミはむしろ脚本家の思うツボのような気もします。
こう書くと鈴木保奈美さんが気に入らないみたいですが、そんなことはないです。
特に彼女のナレーションは結構好きです。


それから上野樹里さんが演じる江について。
大人が子供時代を演じることに文句を言いましたし、今もそれは変わりません。ですが、
実際見ると、図体のでかすぎる子供で気持ちが悪いなー(笑)とか思って微妙に引きつつも、
一方で感心してしまいました。どう見ても行動が子供にしか見えない。やっぱり演技上手い人
なのね、と思いました。
そしておてんばで気の強い性格という設定は、覚悟ができていたのか、わりとすんなり
見れました。まあ、ほんとはそうじゃないほうがよかったのですが。実際のお江さんは
ふつうに女らしかったと思いますし。私は、男勝りで気の強い性格にされるくらいだったら、
むしろのだめお江のほうがよかったのにとさえ思ってます。
(わたしの脳内「お江」についてはそのうち改めて書くつもりです)
それに「信長に似ている」とかいう設定がね……。別に似てなくてもいいのに。
私は江が好きですが、信長に似ているという設定になんのありがたみも感じません。
むしろ邪魔です。
そういう設定にする人は、江に特別な資質を加えたような気でいるのでしょうが、私は
「そんな特殊能力はいらん」と思ってます。

あとは適当に思いつくことを。
宮沢りえさんの茶々は、しとやかで優しいお姉さんの雰囲気がありますね。土曜日に
スタパで撮影見学したばかりですが、そのときの演技もよかったです。
ちなみに土曜スタジオパークの出演者へのメッセージのときの宮沢りえさんはすっごく
かわいかったですね。
水川あさみさんは声質が特徴あるため少し不安でしたが、初の感情的な物言いやツンデレぶり
には合ってる気がします。初は優しさの表現が不得手そうなので、見ているこちらも
はらはらしてしまいます。
小林隆さん演じる織田信包は予想通りの優しそうなおじさまで、素敵でしたね(はぁと)。
原作が『美女いくさ』ならねぇ。
江の乳母役の宮地雅子さんがおもしろ〜い。安土の町で江を追いかけているところで途中
飛んだりしてて笑えました。
信長の息子たちはともかく、家康の息子の信康が出てきたのにはびっくり。出番これだけ
だったりして。あと三番目の旦那へのフラグ立てるの早すぎじゃないですかね。
秀吉は今のところコント担当なんですね。別に面白いからいいんですけど。
そういえば画面の感じは元に戻ると聞いていましたが、龍馬伝と色調は変わってないですね。
黄味が強いところ。コーンスターチが飛んでないだけで、ちょっとがっかりです。

それと、万福丸がドラマ内で存在していないことについて、ネットでは串刺しで処刑された
ことを避けたからという批判があるようですが、理由はそれだけでしょうか。
脚本家を擁護したくはありませんが、別の要因もあることも指摘しないとちょっとフェアでは
ない気がするので、そのことについて触れたいと思います。
以前は万福丸の母は市とされてましたが、最近はそうではないという説もあります。
なんでもそれは、長政と市の婚姻時期について現在諸説あるからだそうです。
今回の大河で長政と市の婚姻時期は、時代考証を担当している方の永禄11年(1568年)説を
採用しています。そうすると必然的に万福丸の母は市以外の人になります。万福丸は
天正元年(1573年)に享年10歳と伝わるので生まれが永禄7年(1564年)とされるからです。
従来の市の実子説ならば万福丸が登場しないとおかしいですが、非実子説になると、悲劇と
しての印象がぼけてしまい、登場させる必要性も薄れてしまいます。さらに第一回の話に、
市がなさぬ仲の息子をかわいがる描写等を追加しなければ処刑される悲劇もよく伝わりません。
悲劇のインパクトが薄れ、話が複雑にわかりにくくなるならば、いっそ省略したほうがと判断
するのもおかしくはないです。
それに浅井久政の妻の阿古も惨い方法で処刑されたそうですが、この人が今回の大河
どころか他のドラマでも登場していないことについては批判の対象にはなってません。
(私も去年購入した『長浜みーな』97号を読むまで知りませんでした)
別に浅井久政室も出せとか、批判が間違ってるとかいうつもりはないですが、上記の事柄を
踏まえてないと、批判は一方的過ぎるように思えます。上記の事柄を踏まえた上で批判
するのはもちろんなんの問題もないです。知らないまま批判するのはあまり説得力がない
ように感じる、という話です。

こんなところですかね。あとなんとなくこのドラマの楽しみ方、気の持ちようがわかってきた
気がするので、私事で忙しくならないかぎりは完走できそうです。

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
毎回(といっても2回目ですが)欠かさず観ています!
どんどん保奈美さんお市に惹かれていっています(^-^)
あの、負けた武将のどくろの前で
「礼儀」
として酒宴を催すというのは、どの武将でもホントにやっていたんでしょうか?


「はくだみ」
で調べて真っ先に
「浅井長政」
がヒットして、切なくなりました…。
しなちくにゃんこ
2011/01/18 19:55
こんにちは。二回まで終わりましたね。
私は阿古さんの大ファンなので、ファン心理としてやはり阿古さんにチラっとでも出てほしかったなーと思っちゃいました。
ブログではぶちぶち文句を言いましたが、お市さんが娘たちについて「長政の娘だから」と言ってくれたことにはニヤリとしてしまいました。
それにしてもお市さんは信長に喧嘩売ってましたね。そういう「特別な関係」設定は見るに忍びないのですが…
「信長似」設定が嬉しくないこと、私も同意です。姉妹そろって主役を張るには信長似でなきゃいけないのか…そんな設定無くても魅力的な方なのに…と思います。
紀伊
URL
2011/01/19 00:03
しなちくにゃんこ 様

私も見逃すことなく二回まで見ました。保奈美さんの市は、敵も作りそうですけれど愛されもする感じで魅力的ですね。
はくだみについて、私は専門家ではなく素人なので、詳しいことはわかりません。
悪い意味ではくだみにしたのではないという説をどこかで見た覚えはありますが、それが説得力のある説だったかは記憶にありません。
私もネット検索してみましたが、朝倉・浅井親子以外の例は上位に出てこないので、よく行なわれることではなかったのかもしれません。
たぶん敵の武将としては高く評価されているものの、やはりさらし首と同様、はずかしめを含んだ勝利の誇示なのではなかろうかと、根拠はないものの、推測します。ドラマはあくまでもドラマと思っていたほうがいいかもしれません。
あまのかるも
2011/01/20 01:37
紀伊 様

久政の妻の阿古さんはドラマに登場したことってあるのでしょうか。今回の大河も出てほしかったですね。(記事の最後は、世間にあふれる大河批判に釈然としなくてつい書いてしまいました。自分も文句のほうが多いですけどね)
>「長政の娘」
やはりあの三人は「浅井三姉妹」なんですよね。フィクションでは織田の血筋をよく言われますが、その前にまず「浅井長政の娘」なのに、といつも思ってます。
>「特別な関係」
あの脚本家は、信長と市のそういう設定を喜んで書きそうな気がします。なので、いろいろとあきらめています。
>「信長似」
信長って、そんなにいいものなんですかねえ。信長に似せなくても魅力的な女性に書けるでしょうに、と私も思います。
あまのかるも
2011/01/20 01:39
こんにちは。
私は信長好きですし、上野さん豊川さんコンビも可愛いので、
江が信長似で信長と仲良しという設定自体は嫌ではないんですが、
・・・・後々、忠長を可愛がることになる伏線なんだと思うとモヤモヤします。

信長の「おのれを信じよ」はグサッと来ました。ネット意見や他人の言葉に一喜一憂してしまう人間なので・・・

この脚本家さんは歴史知識はなさそうですが、テンポのいい話作りとキャラ立ては出来る人だと思うので期待半分、不安半分です。
から
2011/01/20 08:09
から様

こんにちは。私も、信長自体は嫌いではないし、トヨエツも好きで(笑)、信長と江の今後のやりとりも楽しみにしてます。ただ「偉人に似ているという美点を主人公に持たせる発想」と「男性的な資質を持った女性が優れているという発想」が気に食わないんですよね…。
それにおっしゃるとおり、忠長をかわいがる理由に信長似であることを持ち出されるかもと思うと嫌ですね。織田家とのつながりを強調されると、しばしば、権高さや気の強さなどネガティブな部分も強調されるので、妙に不安になってしまいます。浅井家の場合はそんなことを感じないのですが。
私も他人の意見にまどわされやすいので、気をつけようといつも思ってますが、なかなか思うようにいかないですね。
歴史の知識があれば面白いものが書けるわけではありませんが、あったほうが上手くいくことも多いと思います。面白くなるといいですけど…。
あまのかるも
2011/01/21 08:12

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