かとりぶたを側に置き

アクセスカウンタ

zoom RSS 本の感想:三田誠広『なりひらの恋』

<<   作成日時 : 2010/11/07 18:37   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

たまには初志に戻って本の感想を書いてみます。

史実をふまえつつ、伊勢物語に基づいた在原業平のお話です。
あくまでも伊勢物語の話を優先して、あまり史実にこだわらなかったそうです。
だから主人公はひらがなで『なりひら』とのこと。

いい意味でかる〜い物語です。主人公の名がひらがなのせいもあるかもしれません。
そしてこのお話の『なりひら』は昔男っていうよりヘタレ男です。
年増女に言い寄られて、気が乗らなくても相手をし
現状に不満があってもしゃかりきに出世を求めるわけでもなく
父親の仇かもしれない藤原良房を恨んでも具体的になにすることもなく
藤原高子にほんとうの恋をしてさらって来ても、追いかけてきた基経にあっさり負け
でも歌だけは、技巧に走った歌を嫌い、心を歌うことにこだわり
公卿になれないまま年をとり仕事を辞め酒を飲んで死んでしまった
なんともなさけない殿方です。でも妙に憎めない感じ。
基経・高子の実の父親の、長良さんとぐちりながら酒を飲んでいるところとか
結構かわいい。
ヘタレでも世にへつらうことができない、なりひらさんに興味をもたれたら
ぜひ読んでみてください。
ただし、昔ながらの業平像にこだわる人や、ちゃんとした歴史物語を望む人には
がっかりかもしれないです。
あからさまに横文字等の現代用語を使ってはいませんが、現代風の軽い語り口なので。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
本の感想:三田誠広『なりひらの恋』 かとりぶたを側に置き/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる