かとりぶたを側に置き

アクセスカウンタ

zoom RSS 鳥獣戯画展・前期を見に行った話

<<   作成日時 : 2015/05/31 08:25   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

前の記事に続き、今度は鳥獣戯画展の前期に行ったときの話です。連日大盛況、大行列の、東京国立博物館で開催中の特別展「鳥獣戯画−京都高山寺の至宝−」ですね。
鳥獣戯画は全部で四巻あり、そのうち一番有名な、動物を擬人化した絵があるのが甲巻なんですが、毎日ツイッターで混雑の状況を確認するたび入館待ち時間と入館後の甲巻待ち時間が長くなっていくので、戦慄しておりました。なので最悪一番人気の甲巻は見れなくてもいいやという気持ちで行きました。

平日の朝、会社へ行くような時間に出発。曇り空の下、通勤電車に乗って上野へ。9時ちょっと前に着いたときにはもう開門していたので、表慶館の前辺りで並びました。(ちなみにこの日は他の日と比べると空いてました)
画像

並んでいるあいだ男性職員の方がいろいろと説明してくれました。上野公園の歴史について話して、不発弾もあったという話もしてました。またこの日は刀剣の三日月宗近の展示が始まるとかで本館にも列ができていたので、それは刀剣乱舞というゲームがあるからなんですよ、みたいな話もしてました。職員さん曰く「僕よりちょっとだけかっこいいキャラがでるんです」とのことです(笑)。
9時半近くなると平成館の前に移動。
本館と平成館の間からスカイツリー。
画像

開館後10分くらいで中へ。
音声ガイドを借りるとそのまま第一会場の中に入らずまわれ右して第二会場へ。わかりにくくてちょっと間違えそうになったけど、なんとか甲巻の待機列の最後尾に並びました。今回の修理についての説明書きがあるあたりでしたね。
あとは音声ガイドのボーナストラックを聞きながら時間つぶし。修理の話とか、高山寺と明恵上人についてとか、高山寺アクセスガイドとか。松尾佳子さんのナレーション、佐々木蔵之介さんナビゲーターでどちらも良かったです。蔵之介さんに高山寺に行きましょうと言われたら、行こうという気になりますね(笑)。最後の高山寺の住職様の説法もちゃんと聞きましたよ。
鳥獣戯画まであと一列の列に並ぶと、今見学している人の向こうに鳥獣戯画の甲巻が見えます。双眼鏡を持ってたので、それを使って見ました。最後の見学列と合わせると事実上二回見れたので、双眼鏡持って来てよかったなあとしみじみ思いました。
そして、そして、ついに見学列に。
目の前に、あの教科書で見た鳥獣戯画が! すっっごく感動しました。
つぶらな瞳の兎さんがかわゆい。お狐さんもかわいい。蛙さんもお猿さんもかわいい。筆のタッチは素人なんで私には細かいことはわからないけど、やはり写真でみるよりいきいきとしてました。
鑑賞時間は数分でしたが、一列になって見るので、人の肩越しということがなくストレス感じず見れました。立ち止まって見ることはできませんでしたが、要は前の人との間を空けずに進めばいいだけなので私は気にならなかったですね。
前期は前半のみ本物で後半はパネルだったので、後半は列がささっと流す感じで進んだのがちょっと残念。パネルでももうちょいじっくり見たかったですね。
甲巻を見終わったのは10時25分ころ。たぶん最後尾に並んでから30分くらい待ったと思います。もっと待たされるかと思ってたので、予想よりも早く見終わってほっとしました。

そしてこんどは乙巻・丙巻・丁巻へ。そこも少し待機列ができてましたが音声ガイドを聴きながらパネルを見て予習。本物は丁丙乙の順で見ました。
鳥獣戯画は正式名称は鳥獣人物戯画というらしいですが、動物だけの甲巻とちがって人物だけの巻もあります。
丁は人物画だけの巻。荒っぽいタッチが今の漫画のような絵になっていて意外。絵の描き方は時代関係ないんですね。
丙は前半は人物、後半は擬人化した動物を描いた巻。賭け事してたり人々の描写が面白かったです。昔はこんなことしてたのね。
乙は擬人化されない動物が描かれた巻。動物たちがリアルだけどかわいいです。

乙・丙・丁巻を見終わって第二会場を出ると、甲巻待機列がおそろしいことになってました。たしか120分待ちだったかな。無事見終わってよかった、早く東博へ来てよかったと心底思いました。

そして本来のスタート地点の第一会場へ。高山寺の額がお出迎えです。
最初の白描画で印象強かったのはやっぱり阿弥陀鉤召図ですね。阿弥陀如来と勢至菩薩・観音菩薩がむりやり坊主を連れて行こうとしている絵で、もう面白過ぎ。嫌な感じの阿弥陀さん・勢至さん・観音さんでした。
そして栂尾開帳という儀式を再現した展示。鹿さんがかわいい〜! つぶらな瞳で超かわいい。女鹿が特にかわいい。ちゃんと雄雌、阿吽になっていて対になってて面白いです。馬も昔の馬らしくて味があります。狛犬さんが好きなので2対もいて嬉しかったです。
栂尾開帳で祀られるのは春日明神と住吉明神なんですが、明恵と縁の深い春日明神はともかく、住吉明神が勧請されたのはなんでなんですかね。
解脱上人・明恵上人伝絵では、明恵が耳切ってる場面で、ひーとなったり。有名な夢記は見れて良かったです。詠草は気にいらない出来の歌を墨で消してあるのが人間的で面白かったです。
明恵が愛玩していたという子犬の像。やーん、かわいい! ぎろっとした目が愛想なくてでもかわいい。小首かしげてるしぐさもかわいいし、くるんとした尻尾もかわいい。
明恵さんの肖像画。一つは剥落がひどくて人の姿と賛がかろうじてわかるような状態。白描画のほうは、おや、なんか目元涼しいすかした雰囲気のおっさんに見える。美男と言われてもありかも。
そしてリスを探せ、じゃない、国宝の樹上坐禅図。下駄を脱いでるとか杖を置いてるとか細かい話を音声ガイドで確認しながら見ました。楞伽山と名付けた下りを読み上げるのが蔵之介さんの声なので、明恵さんが語ってるつもりで聞きました。リスの姿は肉眼では見にくかったですね。ここでも双眼鏡があって助かりました。
鷹島石と蘇婆石。インドの河の水がこの海まで流れてきているという発想が面白いですね。
十六羅漢像もリスを探せ状態なんですがやっぱり肉眼では無理ですね。双眼鏡で位置を確認しても肉眼だと暗過ぎてわかりにくかったです。
白光神立像。とても美しいです。衣に描かれた模様はわからなかったけど、装飾がとても細かくて綺麗で、かすかに揺れていたのがなんとも繊細で美しい光景でした。ヒマラヤの雪の象徴らしいですが、ほんとうに雪のように美しい神像です。
釈迦如来像のありがたみはわからないけど、黒っぽい全身に白毫がきらめいてるのがインパクトありました。仏舎利容器は小さくて絵が細かくて蒔絵が綺麗でした。
そして仏眼仏母像。やっぱり実物は印象深いものがありました。模写よりも清らかさと豊かさ優しさを感じましたね。一瞬、仏眼仏母像の前が私以外誰もいなくなったときがあって、少し自分が明恵さんになったような気分になりました。明恵さん直筆の和歌や書付を双眼鏡でじっくり見ましたが、本人縁の品を見れたのは嬉しかったです。
五秘密像を見て、明恵さんは五という数字を大事にしたのかなと思ったり。
光明真言土砂について。戒律重んじて出家した僧侶については自力救済重視らしい明恵ですが、こういう在俗の人々への現世利益による救済も行なわないわけにはいかないんだなと思いました。これが華厳密教の一部分なんでしょうね。たしかに今で言うなら魔法の砂でしょうね。
それから一部ツイッターで評判だった、口から五色の光明真言ビーム(笑)。光明真言功徳絵で、あの世で定円が光明真言を唱えている場面があるんですが、真言が五色の線で表現されていて、たしかに口からビームにしか見えない(笑)。鬼も成仏してしまうし、閻魔様も困り切って定円を地獄から追い返してました(笑)。
華厳曼荼羅と善財童子に関する絵。たぶん明恵は善財童子のように天竺であちらこちらを訪ね歩いて修行したかったのかなと思ったり。善財童子はどの絵でも愛らしいけれど、訪ね歩くモチーフを繰り返し見ていると重い物を感じてしまいますね。

そして再び第二会場へ。華厳宗祖師絵伝の義湘伝。新羅の僧、義湘が唐に渡って修行し、彼を慕う善妙が龍に化身して無事に帰国できて、華厳宗を広めましたという話。
ところどころせりふのような言葉が絵の中にあって(画中詞というらしい)。これが読めればもっと面白いんでしょうね。
絵巻の前半と後半の間に善妙神立像が展示されてました。義湘伝に出てくる善妙を神格化したものだけど、衣の色が鮮やかで美しかったです。
義湘伝の後半。善妙が泣く場面、はじめはさめざめと泣いているけれど、後の場面ではひっくり返って泣いてる。酷い描写ですねー。落ち着け善妙と言いたくなります。
善妙が海に飛び込む場面、後ろの従者が、あれ、って言ってるのが書いてありました(笑)。
投身ののち龍に変化し船を運ぶ場面、善妙頑張りすぎだろと思ったり。でも龍は生き生きと描かれてました。迫力ある勇ましい顔をしてましたね。
義湘が帰国した場面、善妙は石になって雑僧を追っ払ったという説明に、善妙は義湘に尽くし過ぎだと思いました。

鳥獣戯画関連の展示の残り。十二神将像、十二支の動物が描かれるものなんですね。鳥獣戯画作成にこういう背景があるというのは面白いです。
断簡の存在はこの展示で初めて知りました。兎や猿、蛙の他に、鶴・亀・家鴨もいてこれまたかわいいです。本来の甲巻の復元予想が見てみたいなと思いました。

一応全部見終わったあとも、休憩はさんで、気になった展示をまた見たり音声ガイド聞き直したりして最終的に見終わったのは14時半過ぎ。
それから1階に下りてまた休憩。ポスターと子犬のレプリカを撮影。
画像

画像

そして物販へ。
買った物はクリアファイル3種・ガーゼ手拭い・子犬の置物・おたべ・東京展の図録とトートバッグと京都展の図録のセット。
画像

ほんとうは付箋がほしかったんだけど売り切れてて買えず(泣)。ほかにもマステとかトランプとかハンドタオルとかリフレクターとか名前入りハンコとかいろいろ欲しい物はあったけど、えらい金額になったのであきらめました。
京都展の図録は買おうかすっごく悩んだけど、結局は東京展にない展示の写真と解説が見たくて購入決定。あー肩重い、あー財布軽いと思いつつ、やっぱり買ってよかったです。結果的に豆本も手に入りましたしね。

こんな感じで散財して外へ出たのが15時半ころ。
画像

池を撮りました。
画像

鳥獣戯画展限定のケーキ目当てで東洋館のとなりのレストランに行きましたが売り切れでがっかり。
疲れ果ててたので、他の館は見ないで帰りました。
ほんとに疲れたけどほんとに楽しかったです。良い展覧会でとても面白かったです。がんばって行ってきてよかったなーと思いました。

後期に行った話はまた後ほど。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
鳥獣戯画展・前期を見に行った話 かとりぶたを側に置き/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる