かとりぶたを側に置き

アクセスカウンタ

zoom RSS 本の感想:『天地明察』

<<   作成日時 : 2012/01/19 00:59   >>

ナイス ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 2

この本、実は1年以上前に予約を入れていたものです。あまりにも待たされて予約していたことすら忘れていましたが、年明け早々に図書館から連絡があり、ようやく借りることができました。せっかく借りれたので、簡単ですけど感想も書いてしまいます。

作者は冲方丁さんです。江戸時代に改暦に携わった渋川春海(安井算哲)のお話です。
本屋大賞を受賞した評判の本だったわけですが、たしかに面白かったです。碁打ちの家に生まれながら、それだけではなく算術や天文学にも傾倒した人の物語を読みやすく語ったという感じです。
ただ評伝ものを期待するとがっかりするでしょう。爽やか人情時代劇っぽい雰囲気なので、人間の業のようなものの描写はやや弱いです。
あとネットの評判を確認すると、やはり専門分野的には間違いも多いみたいです。でも私はなにごとも素人なので気になりませんでした。専門知識があるからといって面白いお話が書けるわけでもないですからね。
いちばん面白かったのは、北極立地のところでしょうか。建部昌明・伊藤重孝の二人がなんともかわいいじいさまたちで、北極星やその他の星々を測量する場面は読んでいて楽しくなりました。
あと関孝和が出ていたのは府中市出身者としては少し感慨深かったです。郷土かるたに出てくるんですよね。本人の墓所はないですが、養家の関家の菩提寺は府中にあるそうですし。

時期的には家綱〜綱吉初期を取り扱っておりまして、保科正之さんも登場します。なのでお江さんファンとしては、お江さんがdisられはしないかとひやひやもので読んでましたが、幸いそのようなことはありませんでした。忠長の話はでましたけど。
ただ、金王八幡宮に春日局と青山正俊が社殿などを寄進したとかで、その理由が後継者争いを制することを祈願してそのとおりになったゆえ、という由緒なのがもやもやしておりました。金王八幡宮のHPを見に行きましたが、慶長17年寄進と言っといて、家光の具足始のときとされているのが気になります。家光くんの具足始(元服)は元和5年じゃなかったかしら。寄進したこととその年は正しいけれど、それにまつわる逸話はあとから尾ひれがついたんじゃあないでしょうねと少々勘繰り気味です。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 1
ナイス

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
あまのかるも様
大昔の学生時代、下宿(2F)の南窓を開けると、南東側一面に墓地が広がっていて、その内のどれかが関孝和のお墓(浄輪寺)、どれかが松井須磨子のお墓(多聞院)でした。ついぞ確認に行く事は有りませんでしたが…。風が吹くと卒塔婆がカタカタ鳴って、素敵なロケーションでした(笑)。
話があちこちしますが、前大河との主人公の父つながりのせいか、私の脳内では、時々「いとしのエリー」が流れてきてたんですが、国広富之も出てましたか?気付かなかった。
清盛第3話も良かったです。『江』がどうしてああだったのか、無念でなりませぬ。
武江
2012/01/22 21:53
武江様

こんばんは。
墓地の近くに下宿とは、貴重な体験をなさっていたんですね…。霊感があったら大変そうです。
『ふぞろいの林檎たち』でしたっけ。あの頃は中井さんや時任さんも若かったですね。
国広さんは映像ではっきりわかるのがほんの一瞬でしたから、なかなか気がつかないと思います。声だと何回か聞こえますが。
ほんとうにドラマは脚本が大事ですね。清盛はよさそうで良かったです。私も『江』の出来については残念でならないです。
あまのかるも
2012/01/23 00:12

コメントする help

ニックネーム
URL(任意)
本 文
本の感想:『天地明察』 かとりぶたを側に置き/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる