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zoom RSS 『江の生涯 徳川将軍家御台所の役割』の感想 その一(家光の誕生時期)

<<   作成日時 : 2010/11/27 13:12   >>

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お江ファンの皆様、こんにちは。この本はもうお読みになったでしょうか。
福田千鶴著『江の生涯 徳川将軍家御台所の役割』(中公新書)

まだの人は、そうですね、かなり覚悟をしてお読みになったほうがよろしいかと存じます。
性格は今までの概略本と比べたら、むしろいい人に書かれていますが……。
なかなか衝撃的な説を披露されているので、気をつけてお読みください。
とりあえず巻頭の系図を見て、驚いてください。
内容を読んで驚くよりは、予告になっていいかもしれません。

以下の感想は、もうこの本を読んでいることを前提に書いていく感じになります。
なんていうか、内容の紹介を書くのが結構つらいんですよ。お江さん好きとしては。
最初の結婚についての考察など興味深い話もたくさんあるんですけどね。

なんか書きたくないなー。
ああ、でもしかたない。書くか。

この本の中で福田さんは、江の実子は千姫・初姫・忠長だけだと言ってます。
残りは、お静の子供の保科正之、早世した長丸だけではなく、珠姫・勝姫・
家光・和子も別の女性の子であるとのことです。

皆様、びっくりしましたか。もちろん私はとてもびっくりしました。

まずはこの説についての私の意見を、結論から書くことにします。
珠姫は検討の余地があるけれど、他の勝姫・家光・和子については、江の子ではないと
断言する必然性を感じません。
現状の史料で上記のことを断定するのは、かなり乱暴だと思います。

以下、どうしてそう思うかという私なりの考えを書いていきたいと思います。

まず家光についてです。
家光の誕生時期については、昔、妊娠について調べて指折り数えて計算して、(私の頭の中だけ
ですけど)解決済のことなので、「またかよ……」とため息しかでてきません。
妊娠期間にまつわる、家光がお江の子じゃない説はもう飽きたです。

妊娠期間は俗に十月十日と言われますが、現代医学ではそうとはいえない点があります。
40週280日というのは最後の月経開始日からの日数であり、280日前に男女の営みがあった
ということではありません。
女性の身体に精子が入り妊娠するのは、だいたい排卵日とその前約三日、その後約一日の
計五日間だといわれています。そして排卵日から266日後が出産予定日です。
正常な分娩は予定日の三週間前から二週間後までが該当します。
それより早いと早産、遅いと過期妊娠だそうです。

慶長九年七月十七日の266日前は慶長八年十月十八日です。
そしてその三週間後は慶長八年十一月九日です。
つまり慶長八年の十月後半から十一月上旬までにお江が江戸に到着していれば
慶長九年七月十七日に正常に出産できるのです。
仮に十一月上旬として、そこから十月十日というと、足掛け十ヶ月という意味なので
八月中旬が、この当時の人にとっての出産予定日です。
「十箇月に満たずといへども平産」になるでしょう? なにも謎めいてないです。
事実そのままです。
※初め、年の数字を書き間違えてました。直す前に見た3人の方すいません。

福田さんの根拠は超要約すると「生み月が足りないってなんかあやしい」ですが
上記の通りなにもあやしいところはないので成立しません。

ちなみに生み月が足りないのは江の伏見からの下向時期にかかわることなので、初姫を
前年に産んでいるかどうかはあまり関係ないです。初姫の誕生年に二説あるのは、家光の
出産との兼ね合いより、伏見に行って出産という話を不審に思ったからかもしれません。

そして家光の誕生日を言ってはいけないと江が禁じた話ですが、江本人にしてみれば、
何のやましいこともなく身ごもって出産しただけなのに、生み月が足らないことで色々と
怪しまれたりかんぐられたりしたら、傷つくでしょう。
「何も知らない部外者に言ってくれるな」という気持ちになっても不思議ではありません。
実際四百年経ってもこうして憶測で書かれるくらいですからね。
出産直後は秘密でなかったのは、茶々にすぐに伝わっていたことで明らかです。
出産それ自体が原因で隠したのではなく、その後起きたことで江の対応が変化したのだと
思われます。

元和八年の一月十六日の「誕生の祭り」については歴史素人の私にはよくわかりません。
ただ福田さんの言うように、生み月があやしいことを隠すためにずらした、にしては半年も
ずらして、ずらし過ぎのような気がします。二ヶ月くらいでいいのではないでしょうか。

細かいことまで言い出すときりがないので、一旦ここで切りますが、他にも福田さんの
説について疑問に思うことは山とあるので、この後もいくつかに分けて感想を書いて
いきたいと思います。

※次の感想(その二・和子)はこちらです。

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